2017/07/17
01:29:17
皆様、猛暑が続き、日本全国で異常気象による災害が起きています。
久し振りの更新となりましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか?
くれぐれも体調管理をしっかりなさって下さい。
今回は、まさかの展開に、二転三転の事件が起きました。
その時の模様を最後まで、ごゆっくりとお楽しみ下さい。
【第三章 運命の扉 悪の紋章 1-③】
同じ部屋に先輩が3人・・それも、全員と関係を持ってしまっている。
そして、今やお互いが恋敵の様な不穏な空気が漂っているのだ。
『まずい・・・なんとかこの場を凌がねば・・バンド活動がぁあ!バラ色の学生生活がぁあっ!』
シュワ―――ッ!
気が付けばヤカンのお湯は沸騰していて、白い蒸気を吹き上げていた。
私は、火加減を調整しつつ、それぞれのカップを用意した。
私と彩芽先輩はコーヒーで、里香先輩と涼子先輩は紅茶だ。
それぞれを作り終えると、お皿とお盆を持ってリビングに戻るとそれぞれに渡した。
「お~!サンキュー!」「ありがとう!」「どうも」
三人は、手に取ったものを飲むと、張り詰めた空気が消えて少し落ち着いた様だった。
「それにしてもこんなに沢山のパンが揃うとはね!
みんな何を買って来たかを見ようじゃない?!」
一番最初に口を開いたのは里香先輩だった。
3つの袋からパンを取り出すと、皿に置いた。
するとどういう事だろうか、様々な種類のパンが揃ったのだ。
全部で15個あったが、どれひとつとして同じものは無かった。
「す、凄いですねぇ・・・」
私が思わず声を出すと、みんなは顔をそろえて頷いていた。
「見事にバラバラだね」
「ここまで揃わないって凄いわね」
「好みが違うって事なのねぇ・・」
それは、彼女たちが私と食べようとして買って来たものだ。
それぞれの気持ちの籠った品物だ。
私が好きであろう、一緒に食べたいと思って買ったものだ。
「見事にバラバラですね」
思わず口から出てしまった。
「本当だね!それはきっと個性と同じさ」
確かにそうだった。
この三人に限らず、バンドメンバーはここまでも違うかと言う程に
性格や好みが違った。
にもかかわらず、私と言う存在を好んだのは何か意味があったのだろうか?
それは今尚判らないままだ・・・
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久し振りの更新となりましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか?
くれぐれも体調管理をしっかりなさって下さい。
今回は、まさかの展開に、二転三転の事件が起きました。
その時の模様を最後まで、ごゆっくりとお楽しみ下さい。
【第三章 運命の扉 悪の紋章 1-③】
同じ部屋に先輩が3人・・それも、全員と関係を持ってしまっている。
そして、今やお互いが恋敵の様な不穏な空気が漂っているのだ。
『まずい・・・なんとかこの場を凌がねば・・バンド活動がぁあ!バラ色の学生生活がぁあっ!』
シュワ―――ッ!
気が付けばヤカンのお湯は沸騰していて、白い蒸気を吹き上げていた。
私は、火加減を調整しつつ、それぞれのカップを用意した。
私と彩芽先輩はコーヒーで、里香先輩と涼子先輩は紅茶だ。
それぞれを作り終えると、お皿とお盆を持ってリビングに戻るとそれぞれに渡した。
「お~!サンキュー!」「ありがとう!」「どうも」
三人は、手に取ったものを飲むと、張り詰めた空気が消えて少し落ち着いた様だった。
「それにしてもこんなに沢山のパンが揃うとはね!
みんな何を買って来たかを見ようじゃない?!」
一番最初に口を開いたのは里香先輩だった。
3つの袋からパンを取り出すと、皿に置いた。
するとどういう事だろうか、様々な種類のパンが揃ったのだ。
全部で15個あったが、どれひとつとして同じものは無かった。
「す、凄いですねぇ・・・」
私が思わず声を出すと、みんなは顔をそろえて頷いていた。
「見事にバラバラだね」
「ここまで揃わないって凄いわね」
「好みが違うって事なのねぇ・・」
それは、彼女たちが私と食べようとして買って来たものだ。
それぞれの気持ちの籠った品物だ。
私が好きであろう、一緒に食べたいと思って買ったものだ。
「見事にバラバラですね」
思わず口から出てしまった。
「本当だね!それはきっと個性と同じさ」
確かにそうだった。
この三人に限らず、バンドメンバーはここまでも違うかと言う程に
性格や好みが違った。
にもかかわらず、私と言う存在を好んだのは何か意味があったのだろうか?
それは今尚判らないままだ・・・

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