2017/03/06
20:52:22
もうすぐ春ですね。
梅も咲いていますし、今月末には桜も満開でしょう。
新しい出会いの季節がやって来ます。
まだ、肌寒い日が続きますので、お体を大切にしましょう。
さあ、本日もお話の続きを致しましょう。
運命の歯車が回り始めます・・・
最後まで、ごゆっくりお楽しみ下さい。
【第三章 運命の扉 悪の紋章 1-①】
「あ?父さん・・ちょっと聞きたい事があるんだけど・・」
私は、昨日の由紀先輩が話していた事が気になって仕方がなかった。
棚橋家と大塚家の事・・・それと由紀先輩と何が・・
とにかくそれら全てを聞いてみないと、何が何だかサッパリ理解できない。
「おお?彬からの電話なんて珍しいな。聞きたい事って何だね?」
父親とは普段話をしないのだが、今日はこちらが聞きたい事があったので電話した。
なんせ自由奔放な父だ。海外やら付き合いのゴルフやらで殆ど家に居る人では無かった。
母親は、父の秘書みたいな仕事をしていて、忙しそうだった。
それでも10日に一度は、家族で食事をして、あちこち遊びに連れて行ってくれた。
「昨日、学校の先輩で同じ部活の人なんだけど、大塚さんって言うんだ。
その先輩が家と先輩の家には関係があるって話してくれたんだけど、
意味が判らなくて・・・それで、何か知っているかなって」
少し間が空いてから父が話し始めた。
「大塚さんか・・・。もうそんな時期になったのか」
「それってなに?」
父は、真剣な声で話し始めた。
「大塚家とは、古い時代からの付き合いのある関係でね。大塚家は代々女系家族。棚橋家は男系家族だから、お互いに嫁や婿を取っていたのだよ。ある時、大塚家から今度娘が出来たので、そちらへ嫁がせたいと話があったんだよ。そう、丁度お前が母さんのお腹に居る時にね」
なに!?
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梅も咲いていますし、今月末には桜も満開でしょう。
新しい出会いの季節がやって来ます。
まだ、肌寒い日が続きますので、お体を大切にしましょう。
さあ、本日もお話の続きを致しましょう。
運命の歯車が回り始めます・・・
最後まで、ごゆっくりお楽しみ下さい。
【第三章 運命の扉 悪の紋章 1-①】
「あ?父さん・・ちょっと聞きたい事があるんだけど・・」
私は、昨日の由紀先輩が話していた事が気になって仕方がなかった。
棚橋家と大塚家の事・・・それと由紀先輩と何が・・
とにかくそれら全てを聞いてみないと、何が何だかサッパリ理解できない。
「おお?彬からの電話なんて珍しいな。聞きたい事って何だね?」
父親とは普段話をしないのだが、今日はこちらが聞きたい事があったので電話した。
なんせ自由奔放な父だ。海外やら付き合いのゴルフやらで殆ど家に居る人では無かった。
母親は、父の秘書みたいな仕事をしていて、忙しそうだった。
それでも10日に一度は、家族で食事をして、あちこち遊びに連れて行ってくれた。
「昨日、学校の先輩で同じ部活の人なんだけど、大塚さんって言うんだ。
その先輩が家と先輩の家には関係があるって話してくれたんだけど、
意味が判らなくて・・・それで、何か知っているかなって」
少し間が空いてから父が話し始めた。
「大塚さんか・・・。もうそんな時期になったのか」
「それってなに?」
父は、真剣な声で話し始めた。
「大塚家とは、古い時代からの付き合いのある関係でね。大塚家は代々女系家族。棚橋家は男系家族だから、お互いに嫁や婿を取っていたのだよ。ある時、大塚家から今度娘が出来たので、そちらへ嫁がせたいと話があったんだよ。そう、丁度お前が母さんのお腹に居る時にね」
なに!?

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